本日のブログ・ざっくりまとめ
▼会話の中で、わざわざ使わなくても、いい言葉が、あるのではないか。
▼○○な人間・○○なタイプ
雨女・雨男・嫌い(○○してあげる)
▼日本語は難しい
使わない方がいい言葉
わたしは放送作家という仕事をしている。
ラジオの現場では、しゃべり手さんと共に、スタジオに入り、時に、カンペを出して質問をしたり、まだ慣れていない、しゃべり手さんには、トークのアドバイスをしたりもする。
わたし自身の言葉づかいは、だいぶひどい。
が、しかし!
自分のことは、思いっきり棚に上げて、会話の中で、できるだけ、使わない方がいい言葉について、考えてみる。
○○な人間・○○なタイプ
「わたし、ピーマンばかり食べているんで…」
「わたし、ピーマンばかり食べている人間なんで…」
「わたし、ラジオを聴きながら、お風呂に入るんですよ!」
「わたし、ラジオを聴きながら、お風呂に入るタイプなんですよ!」
………なぜ、ピーマンを選んだのか?
ということは、さておき、
「人間」「タイプ」という一言を足すことで、一気に、知らんがな!となる感じ、伝わるであろうか。
ただ、○○なんですよ!と言えば済むのに、「人間」「タイプ」という一言を足すことで、おまえが、どんな人間か?おまえが、どんなタイプか?だなんて、別に興味ないがな!となる感じ、伝わるであろうか。
よかれと思って?付けた一言が、受け取り手に、マイナスを与えてしまうこともある。
※これ、若い女の子が言いがちなやつ。
雨女・雨男・晴れ女・晴れ男
「雨女」とは、そもそも、「雨を呼ぶとされる日本の妖怪」なんですって。知っていました?わたし、最近知りました。
「雨女」とか「晴れ女」という言葉は、大切な○○なのに、雨が降った!そんな時に、他人が、冗談のように言う言葉であって、自ら、名乗るものではないと、わたしは、思っている。
「わたし雨女なんですよ~」と言われたら、え?まじで?すげ―!!天気を操る力を、お持ちなんですか?と。
そんな風に思ってしまう、わたしが、だいぶ、ひねくれているのは、百も承知。
とはいえ、365日、雨の日もあれば、晴れの日もある。
これ、自分のことをポジティブと思うか?ネガティブと思うか?ということにも、通ずる気がしている。
自分を、ポジティブだという人は、ポジティブな思い出を、よく覚えている。自分を、ネガティブだという人は、ネガティブな思い出を、よく覚えている。
とはいえ、365日、毎日ポジティブでも、いられないだろうし、自分をネガティブだという人にだって、何かしらの思い出があいるはず。
人が言う分には、いい。雨女とか、晴れ女とか、わざわざ自ら言うものではない。そんな気がしている。
が、しかし!たま―に、本当に、天気を操る力を持っているんじゃないか?ってな人がいるのも、これまた事実。
嫌い
ネガティブな言葉は、わざわざ、はっきり発するものではない。
本当に嫌いなのは、仕方がない。が、しかし!その言葉で、傷つく人がいるかもしれない。
もし、どうしても嫌いと言う必要があるなら、せめて「苦手」くらいにしておきませんか。
と、わたしは、偉そうに、若いしゃべり手などに話すのだが、わたし自身は、オブラートを、まったく持っていないので、言葉をオブラートに包まず、人の心を、グッサグサ切ってしまうのである。
なんも自慢にならない、何アピールだ?
このくだりこそ、いらない。
「バターナイフみたいな見た目して、ただのナイフだよね?」制作の、お偉い人に言われたことがある。
バターナイフみたいな見た目って、なんだ?
↓てん、てん、てん。
さて、3つと書きつつ、もうひとつ思い出してしまったので………
番外編?あげる
料理家の人、ヘアメイクの人などが、ちょいちょい言うイメージの「あげる」
「小麦粉を、たっぷりまぶしてあげましょう」「毛先を、遊ばせてあげましょう」
………あげる!?
わたしは、我が子に対しても、「あげる」という言葉を使わないよう、気を付けている。
「ママ―、お水こぼしちゃった―!!」
×「いま拭いてあげるね!」
○「いま拭くね!」
………あげるって、なんだ!?偉そうに。
我が子が、「ママ、描いた絵を見せてあげるね―」とでも言ったものなら、母さんは、即座に………「あげる!?」と突っ込むのだった。
我が子の揚げ足をとる母。
“職業柄”なのか、どうなのか。娘6歳が音読の宿題をする時、発音・イントネーションが気になってしまい、即座に、突っ込んでしまう。
我が子の揚げ足をとる母。
※「病」という言葉は使いたくなかったので。ついでに、生死にまつわる言葉も避けたい。
「あげる」がケンカの原因に?
知人(男)が、妻に、「○○の結婚式だから行ってあげたい!」と言ってしまったがために、ケンカになったという話を聞いた。
「あげるってなんだ?」と。「行きたい」で、いいではないか!と。
日本語は、難しい
年相応の美しい日本語が使えないおばちゃんが、いったい、何を書いているんだか。
日本語は、難しい。
バターナイフのような見た目なんだから、バターナイフのような優しい日本語を、日々、使いたいものである。
ん?バターナイフって、優しいのか?「バターナイフ」「優しい」で検索してみた。出てきたのは、こちら………
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突然ですが、わたくし、本日より、竹のバターナイフを目指します。放送作家の、りんです。どうぞ、よろしくお願いします。
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