音痴
わたしは、音痴だ。
しかも、おもしろくない音痴だ。
せめて、
おもしろい音痴だったら、よかったのに…。
オットが「○○ってどんな曲だっけ?」
と聞くので、わたしが歌ってみたところで、
たいてい、どんな曲かは、伝わらずに終わる。
過保護に育てられる
わたしは、末っ子だ。
かなり過保護に育てられた。
母は、わたしを褒めまくった…。
「頭がいい」「かわいい」
「歌もうまい」なんなら「天使の歌声」と。
自分が、たいして頭もよくなければ、
かわいくもなく、
さらには、音痴だと気付くまでに、
かなりの時間が、かかった…。
我が娘(5歳)には、ちょいちょい、
現実を知らせねばならぬ…と思っている。
母の薦めで音痴矯正へ
そんなスーパー過保護だった母が、
わたしが二十歳の頃に、
「お金を出してあげるから、
音痴矯正のレッスンを受けた方がいい」
と、言い出した…。
娘が二十歳になり、母もようやく、
我が子が音痴だという、
“現実”を受け入れたらしい…。
音痴を直す音痴矯正.com
母がテレビで見たという、
「音痴を直す音痴矯正.com」というところへ。
音痴でも、仕事に支障をきたすわけでもなく、
たいして乗り気ではなかったが、
母がお金を出してくれると言うし、
なにかおもしろいことが起こるかもしれない
という野次馬根性で、通うことに…。
ちなみに、わたしが受けたのは、
5回通うことができるという「標準プラン」
カウンセリング+
矯正レッスン(45分)×5回=50,000円
………1回1万円(遠い目)
レッスン内容が気になる方は、こちら。
音痴矯正プログラム&カリキュラムと費用
課題曲を決める
音痴矯正のプロだという、高牧康先生は、
まず、わたしに、
「どんな曲が歌えるようになりたいですか?」
と聞いた。
わたしは
「aikoさんの曲が歌えるようになりたいです」
と答えた。
音痴が、何を言っているんだか…。
いや、言うのは、タダだ。
夢を見たって、いいじゃないか。
5回のレッスン
課題曲が、
aikoさんの「カブトムシ」に決まり、
レッスンが始まった…。
また、難しい曲を………。
具体的なレッスンの内容は、
正直、あまり覚えていない。
課題曲変更
ただ何日かレッスンに通った後、
いつの間にか課題曲が、
島谷ひとみさんの「亜麻色の髪の乙女」に
変わったことは、ものすごく覚えている。
「こいつ、やばい…。
aikoさんの「カブトムシ」はムリだ…」
と先生が思ったのか、どうなのか。
音痴矯正のプロにも手に負えない、
音痴だったのか、どうなのか。
音痴は治ったのか?効果は?
ここまで読んだところで、
みなさま、お気付きであろう…。
わたしの音痴は治っていない。
わたしの音痴レベルは、
たった5回のレッスンで治るほど、
たやすいものでは、
なかったのか、どうなのか。
もちろん、治る音痴も、あるのであろう。
先生、ダメな生徒で、ごめんなさい…。
母の5万円は、無駄金に…。
ちーん。
あの日から、現実を受け止めて、
きょうまで、ひっそりと生きてきた。
家族以外の前では、極力歌わぬよう…。
せめて、
おもしろい音痴だったら、よかったのに…。
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