序章:暇を持て余す…。
「楽しいことがしたい」と「ヒマ―」が、現在5歳の娘の、休日の口ぐせである。
世の中は、そんなに楽しいことばかりではない!なんてことを、5歳児に、切々と訴えるつもりもないが、現場の仕事がなければ、平日は、ほぼほぼ家から出ない、そんな生活を送っている母が、週末のたびに、楽しい時間を演出できるわけもなく…。
母さんも一緒に「ヒマだねぇ…」と、つぶやくのが精いっぱいなのである。
そんな毎週末、ヒマを持て余している我が家ではあるが、ここ最近の平日の夜は、カードゲームとボードゲームで忙しく、なんと、わりとヒマがない。
それなりに、いやかなり、楽しい。
というわけで!←便利な言葉
子どもも大人も、本気で楽しめる!そんなカードゲームと、ボードゲームを、いくつか紹介させていただきます。
イチゴリラ
ざっくり説明すると、神経衰弱の進化版!
通常の神経衰弱では、同じ数字が2枚揃ったら、そのカードをもらえる!が………イチゴリラの場合は、2枚とは、限らない。
例えば、ゴリラの場合は………
5と書かれているので、ゴリラを5枚集めなければならないのだが、なんとも、おそろしい罠。
ごくうもいるのだ!
ゴリラを集めようと、4枚めくって、あと1枚ってところで、ごくうが出てきたりして…。
とぅるとぅるの5歳の脳みそと、しわっしわの36歳の脳みそとの戦い。たいてい、36歳が敗れる…。
【期待できる効果】
・記憶力向上
・ほんわかした笑い
もじぴったん
ざっくり説明すると、文字を並べて、言葉を作るゲーム。
マス目シートの上に、最初は2枚のカードを並べる。
並べられたカードのひらがなに、例えば「あ」があれば、手持ちのカードの中から、「あ」が付く言葉を考えて、並べる。
手持ちカードの中に、「り」があれば、「あり」とか。「り」と「く」と「い」があれば、「アリクイ」とか。
手持ちカードが先になくなった人が勝ち。
つまり、より長い言葉を考えた方が、勝利へ近付くというわけなのだが、
我が家では、5歳の娘が知っている言葉のみOK!という独自のルールを採用している。
だから、シートに並べられたカードが、「あ」で、手持ちのカードに、「り」「あ」「な」「く」「ら」「ん」「て」があったとしても、娘は、おそらく「アリアナグランデ」を、知らないので無効となり、
シートに並べられたカードが、「あ」で、手持ちのカードに、「る」「こ」「あ」「ん」「と」「ひ」「ー」「す」があった場合、娘は、確実に「アルコアンドピース」を、知っているので、有効となる。
大人同士で遊ぶなら、地名限定!とか、歴史上の偉人限定!とか、そんな括りをつけて遊ぶのも、きっと楽しい。
【期待できる効果】
・文字/言葉の勉強
・知識をひけらかすやつが出てくる
ワードバスケット
これも、また文字を使ったゲーム。
真ん中にカードを1枚。プレイヤーは、真ん中に置かれたカードの文字で始まり、手持ちのカードの文字で終わる言葉を考える。
たとえば、真ん中に置かれたカードが、「い」で、手持ちのカードに「ら」があれば、「いくら!」と強めにシャウトしながら、「ら」のカードを、真ん中に向けて、シャーっと投げるように、どや顔で置く!
というゲームである。
別に、投げるように置く必要も、どや顔の必要もないが、このゲームは、スピード勝負なので、多少のはったりも必要かと思い、書いてみた。
なぜ例題を「いくら」にしたかと言うと、わたしは、いくらが好きだからだ。
しりとり感覚で、そんな風にして続けていき、手持ちのカードがなくなったら勝利。細かいルールは、説明書を読んでいただきたい。
このゲームを子どもとやる場合、大人は、真の意味で、多少大人にならなければならない。
大人げもなく、本気を出し、子どもにカードを出すスキを与えず、我先に1番で上がったところで、あとは、子どもの号泣しか生まれず、さっきまでの楽しい雰囲気は一瞬で消え去り、なんなら夫婦間にも亀裂が入りかねない。
ワードバスケットに限らず、子どもとのゲームは、常に、このたぐいの危険と隣り合わせなのだ。
いかに楽しい時間を過ごそうとも、結果として、子どもが泣いたら、あ―もう、すべてが水の泡となる。
が、しかし!!
あからさまに手を抜き、子どもに勝利を与えるのも、その子の将来のためにはならない気がする。子どもとのゲームというのは、その加減が、重要なのだ。
ちなみに、このゲームにおいても我が家では、5歳の娘が知っている言葉のみOK!という独自のルールを採用している。
だから、真ん中に置かれたカードに書かれた文字が「か」で、手持ちのカードに「る」があった場合、「かもめんたる」はOKだけど、「カモミール」はNGということになる。
子どもが知っていそうなギリギリの言葉を探すのも、大人の楽しみになる。
【期待できる効果】
・文字/言葉の勉強
・大人が真の意味で大人になれる!…のか?
さいごに、もはや説明不要の、こちら…。
「どうぶつしょうぎ」
母さんは、娘に「どうぶつしょうぎやろうよ」と言われると、「パパとやればいいんじゃない?」という、必殺、#母あるあるを放つので、このゲームが楽しいということは、薄々知っているが、どうすれば勝てるのかは知らない。
1対1のゲームだしね!
【期待できる効果】
・先を読む力
・父と娘のコミュニケーション
大人も本気で楽しめるゲーム…。
が、しかし!本気になり過ぎると、子どもの本気の涙の雨が降る。涙の数だけ強くなれるらしいが、やはり、できるなら子どもの涙は避けたい。
不機嫌はうつる!
っていうか、厄介だもの…というのが、未熟な母の本音である。