仕事の こと

放送作家の職業病?展開を予想しながら話を聞くということ

ラジオ

本日のブログざっくりまとめ

▼人の話を聞く時、
この話は、こういう展開になるかな?と、
オチを数パターン想像してしまうクセ。

▼これは、職業柄?なのか…
人間を40年近くやってきたからなのか…。

▼放送作家の仕事が、ダイスキです。

放送作家の仕事とは…

放送作家という仕事に就きまして、気付けば、20年近くがたちました…。

放送作家の仕事については、これまでも何度かブログに書いてきましたが…

ラジオの現場における放送作家の役割の一つにスタジオ(ブース)に一緒に入って、しゃべり手さんの話を目の前で聞く!という、ファンの方からしたら、うらやましい!しかない、仕事があります。

ラジオのブースにて…

基本は、ニコニコしながら話を聞く。

人によっては、作家笑いと呼ばれる、“声を出して笑うこと”で、雰囲気を作る方もいますが、わたしは、自分の笑い声が大嫌いなので、声に出して笑うことはほとんどなく、わたしが声に出して笑っていた場合は、本気でおもしろくて耐えられなかったパターンです。

………って、おい、おまえ、なんの話だ!?

目の前に座る意味

ラジオのパーソナリティーは、マイクの向こう側のリスナーのあなた!

リスナーのみんなではなく、あなた!に、声を届けるべく、おしゃべりをします。

が、しかし!たった一人では、マイクの向こう側の“あなた”を想像しづらい………。

作家が座ることで、目の前の“あなた”に声を届けるイメージがしやすくなる、それが、目の前に座る大きな意味…。

………って、おい、おまえ、偉そうだな。

カンペを出すのも仕事

しゃべり手さんの話が、分かりづらかったら、「ん?どういうこと?」とか、話の、その後が気になったら、「で、その後どうした?」とか。

短めにまとめて、紙に書き、見せることで、リスナーさまが分かりやすいように話を引き出すのも、これまた、作家の仕事です。

………って、おい、おまえ、偉そうだな。

作家ペン

その際は、たいてい、作家ペンと呼ばれる、こちらのペンを使用するわけですが………


こちらのペン、他にも、異名があるらしいですね。それだけ、書きやすい!ロングセラー商品だということでしょう。

………って、おい、おまえ、どこ目線だ。

スピードとタイミングが命

カンペは、スピードとタイミングが重要です。書いている途中に、その話が終わってしまったら意味がない。

カンペを出したことによって、流れが止まってしまい、話が中途半端になってしまったら意味がない。

あと、せっかく書いた字が読めなかったら、これまた、意味がない。

………って、おい、おまえの字、だいぶ

展開を予想しながら
話を聞くということ

はい、ここでやっと、タイトルネタ!

何が書きたいかと言いますと、スピード命のカンペを、絶妙のタイミングで出すためにも、多くの作家は、その後の展開を、予想しながら話を聞いているのではないか?

………って、おい、おまえ、いまだに、
カンペのタイミングを、ちょいちょい

3~4パターンのオチ

無意識なのか、意識してなのか、ああ、この流れだと、こうなるんだろうな?な―んて、3~4パターン想像しながら、話を聞く!

たま―に、予想外の展開になった時は、おい、こいつ、すげぇな!と思うわけで。

………って、おい、おまえ、偉そうだな。

オチを想像するクセ?

仕事以外の場でも、クセ?になってしまっているようで…娘っこ6歳の話を聞く時も、また然り。

たいてい予想通りに話は進んでいき、特に、オチもないのですが、たま―に、想像の斜め上をいったりして、子どもの頭ン中、ほんとどうなってんだろ。

………って、おい、おまえ、
子どもの話に、オチを求めるな。

先の読み合い!?

たま―に、すげぇ勘のいいしゃべり手さんがいて、わたしが、紙に2~3文字書いたところで、何を伝えたいか理解して、その話を、しだしたりするんですよ。

な~にぃ、やっちまったな。
………って、おい、おまえ、
いま、クールポコは、いらない。

ネガティブだね…

というわけで!普段から、先を予想してしまうわたしは、たとえば、プロデューサーさんから、「ちょっと話があるんだけど…」と声をかけられたりしたもんなら………

1:番組が始まる
2:番組は続く
3:番組が終わる
4:番組は続くけど、わたしはクビ
 など…

最悪のパターンまで想像してしまうわけで、先日、とある方から、「ネガティブだね…」と言われましたが…

最悪なパターンを想像しておけば、ある程度、何が起こったとしても、腰を抜かすことはないだろうというという、自分なりに、予防線を張っているわけです。

………って、おい、おまえ、めんどくさいな。

泣く?泣いてもいいんだよ?

若い女の子の番組を、やりたいやりたい!と言い続けていたら、気付けば、若い女の子との仕事ばかり。かわいい女の子と仕事ができる幸せったら。

ちなみに「泣いてもいいんだよ?」とか、「泣く?」とかいうカンペを出して、泣かせにかかるのも、ダイスキです。

………って、おい、おまえ、
仕事場で、本気で楽しんでいるだろ!?

狭いラジオのブースにて…

サイゴのサイゴに、スーパーどうでもいいことを書きますが、数年前、だいぶ狭いスタジオで、ラジオの収録をしていたとき、スーパー無意識で、しゃべり手さん用の水を、ごくごく飲んでしまったことがあります。

しゃべり手さんが、若い女の子でよかった。
………って、まったくよくない。

目の前にあるものすべてを、自分のものだと思ってしまう、そのジャイアン根性、おい、おまえ、叩きなおして来い!

ラジオの現場がダイスキなので、できるだけ長いこと、この仕事を続けていきたいなぁと思うのです。

この流れで、キレイにまとめようだとか、そんな予想外は、ムリヤリにもほどがあるので、本日は、この辺りで失礼します。

ありがとうございました。

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