食もろもろ

我々庶民は”土用の丑の日”を理由に、うなぎが食べたいだけ…

土用の丑の日とは…

 

そもそも、土用の丑の日とは、
夏だけのものではない。

 

土用とは

 

立春、立夏、立秋、立冬の前の、
約18日の期間のこと…。

 

丑の日とは

 

十二支は、年を数える時に限らず、
方角や、月、日にちを数えるのにも使われる。
つまり、丑の日は12日周期で巡ってくる。

 

改めて、土用の丑の日とは…

 

土用の期間の間の丑の日のこと。

年に何度もある土用の丑の日ではあるが、
昨今、土用の丑の日といえば、
立秋前の、夏の土用の丑の日のみが、
単独センター状態である。

 

なぜうなぎを食べるのか?

 

これには諸説あるが、
1番有名なのは、平賀源内発案というもの。

「丑の日にちなんで、
“う”から始まる食べ物を食べると、
夏負けしない」
という風習から生まれた。

441413

うなぎ屋さんの繁盛のために、平賀源内が、
キャッチコピーを考えたようなもの。

つまり、現在でいうところの、
電通や博報堂
的な…。

「おせちもいいけどカレーもね!」的な、
「母の日はガーナでありがとう」的なやつが、
現在まで受け継がれている!
ということである。

 

うなぎの旬は夏ではない!?

 

天然うなぎの旬は、秋から冬。

が、しかし!養殖うなぎにいたって、
夏の土用の丑の日に合わせて
育てられたりもするらしいので、
ある意味、夏が旬なのか。

養殖うなぎは、一年中、
さほど味の差が、ない
そうだ。

 

旬ではないから生まれた日

 

天然うなぎの旬は、夏ではないから、
夏のうなぎ屋さんを、
どげんかせんといかん
的に、
広告代理店よろしく、
平賀源内が打ち出した、一大キャンペーン!

それが、夏の土用の丑の日ということになる。

 

土用の丑の日に
うなぎを食べる理由【現代版】

 

ここで、やっとこ、この記事の本題である。

うなぎは、おいしい。
しかし、うなぎは高い。

一部のお金持ちの方々を除いては、
そうそう気軽に食べられるものではない。

が、しかし!
平賀源内が打ち出した
キャンペーンの力は偉大であり、
夏の土用の丑の日の、うなぎ屋さんは大繁盛。

スーパーやコンビニ、牛丼店などもこぞって、
うなぎを単推し。

ここまでされたら、
うなぎを食べないと、という気になってくる。

 

しかし、うなぎは高い

 

一部のお金持ちの方々を除いては、
そうそう気軽に食べられるものではない。

そうなんだ!
我々庶民は、うなぎを食べる理由、
高級なうなぎを、
この日ばかりは食べてもいいよ!
だって、土用の丑の日だもん!

といういいわけを、
土用の丑の日に求めているんだ。

………言い切ってしまった。

そうなんだ!
きっとここから愛なんだ!

 

土用の丑の日に
うなぎを食べる理由【現代版】
それは、庶民のいいわけだ!

………またしても、言い切ってしまった。

誕生日だから、
自分へのご褒美的に、
アクセサリーを買ってもいいよね?

仕事で一山超えたから、
きょうは思いっきり、
お酒を飲んでもいいよね?

………的な。

とっても弱い我々は、
常に、いいわけを欲している。

テストの点が良かったから、
ゲーム買ってくれるよね?とは、違う。

テストの点が悪かったけど、
最近フラれたばかりだから
しょうがないよね?の方が近い。

子どもに、
おもちゃはダメって言ったけど、
母さんも欲しくなっちゃったから、
プリキュアのおもちゃを買っていいよね?
は、親の身勝手だ!

 

平賀源内の偉大な力

 

土用の丑の日の始まりには諸説あるが、
我々は、平賀源内の言葉に踊らされ、
平賀源内が言うんだからいいじゃん!
きょうは記念日ね!
的に、
土用の丑の日に、うなぎを食べているんだ。

きっと、そうなんだ…。(ここにきて弱気)

 

うなぎ屋、大行列

 

今年の土用の丑の日、うなぎを求め、
近所の、うなぎ屋さんへ行ってみたものの、
案の定、大行列…。

娘(5歳)の「並べない」という一言により、
我が家は、
うなぎを食べる理由を失ってしまった。

そうだよね、
空いている時に食べればいいよね!と
土用の丑の日に、
うなぎを食べなかったことにより、
“理由”を失い、結果、
今年の夏は、うなぎを食べていない。

娘が、“う”が付くから
うどんでいいんじゃない?と提案してきたが、
それも、却下し、
“う”が付かないものを食べてやった!

結果、9月になった今も、
うなぎを食べていない。

が、しかし!

土用の丑の日は、秋にもある

天然うなぎが旬の季節!
秋から冬にかけても、土用の丑の日はある。

高級で、ふだん気軽には口にできない
うなぎを食べてもいい理由を、
我が家は、手にしたのだ。

2016年、秋。
立冬前の、土用の丑の日は、
10月22日と、11月3日。

なんと、2度もある!

 

秋こそは、土用の丑の日に
うなぎを食べよう

 

と、書いたところで、
今度は、現代の平賀源内的な人物が、
「秋の土用の丑の日にも、うなぎを食べて、
寒い冬を乗り切ろう」
とか
言ってくるんじゃないかとヒヤヒヤしている。

いいわけなくして、
うなぎが食べられるほど、
強い人間ばかりではない!が、しかし!

こちとら、
うなぎのために並ぶ根性もないのである。

あーあ、
………うなぎが、食べたいなぁ。

 

 

オススメされて、一度、注文した。
おいしかった!
並ぶ根性がないのなら、
勇気を出して、クリックしてみようか。

▼ついでに、こちらの記事も…?
吉祥寺で行列、
さとうのメンチを並ばずに銀座で…